ナンヨウスギ科(学名:Araucariaceae)は、裸子植物門マツ綱の科である。

マキ科と並び南半球を代表する針葉樹のグループである。

形態

ナンヨウスギ科の樹形は様々である。

生態

広葉樹が優勢なことが多い熱帯においても本科やマキ科の針葉樹が優勢になる場合があり、一因として菌根が関係しているといわれている。

人間との関わり

ニュージーランドではナギモドキ属の巨木が崇められている。北島には特に有名なものが2本、タネ・マフタ(森の神の意味)とテ・マツア・ナヘレ(森の父の意味)があり、樹種はいずれもAgathis australisである。木材として用いられるほか、奇抜な形から庭園樹としても人気のあるものが多い。 Araucaria bidwilliiのほか、ナンヨウスギ属の種子には食べられるものがあり、オーストラリアの先住民アボリジニの他、遠く離れた南米チリの先住民マプチェ族も食用にしていたという。ナギモドキ属の樹脂はカウリガム(英:kauri gum)などと呼ばれ、自生地ニュージーランドの先住民マオリは採取したばかりの樹脂をチューインガムのように嗜好品としたり、琥珀やワニスとして利用していた。

分類

  • ナンヨウスギ属 (学名:Araucaria
オーストラリア及びその周辺の太平洋の島々と遠く離れた南米大陸に合計20種ほどが分布する。そのうち14種はニューカレドニアの固有種。
  • †アラウカリオキシロン (学名:Araucarioxylon
中生代の地層からのみ化石が見つかる属で絶滅したものとみられている。
  • ナギモドキ属 (学名:Agathis
約17種がニュージーランドから東南アジアにかけて分布する。
  • ウォレミア属 (学名:Wollemia
ウォレマイ・パイン(Wollemia nobilis)だけから成る単型属

出典

外部リンク


コバノナンヨウスギ おきなわの木

ナンヨウスギ/シマナンヨウスギ

南洋杉

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《森の植物の歳時記》[239]【ヒマラヤスギ】別名 ヒマラヤシーダ|公益財団法人 ニッセイ緑の財団