炎天寺(えんてんじ)は、東京都足立区にある真言宗豊山派の寺院。新四国四箇領八十八箇所霊場第88番札所。
概要
天喜年間(1053年 - 1058年)に開山した。
前九年の役出征のために当地を通りかかった源頼義・義家父子の軍勢が賊に遭遇して苦戦した際、八幡神に戦勝を祈願して勝利を得ることができた。そこで、旧暦6月の出来事だったことから村名を「六月村」、源氏の旗(幡)が勝ったことから山号を「幡勝山」、祈願が成就したことから院号を「成就院」、炎天続きだったことから寺名を「炎天寺」とした。
また、八幡神を祀るために当寺の隣りに六月八幡神社を創建し、その別当寺となっていた。そういう経緯もあって寺と神社を分ける塀は途中で切れており、事実上境内が一体化している。
小林一茶との縁
当寺は「俳句寺」「蛙のお寺」として知られる。江戸時代の俳人小林一茶は、江戸に住んでいた時に当寺をたびたび訪れており、一茶の俳句として有名な
もここで詠まれている。そういう縁により、毎年11月に「一茶まつり」を挙行し、一茶の法要や俳句の優秀作品の表彰を行っている。
交通アクセス
- 竹ノ塚駅より徒歩12分(経路案内)。
脚注
参考文献
- 足立史談会 編『足立区史跡散歩 (東京史跡ガイド21)』学生社、1992年
- 「六月村 八幡社 別当炎天寺」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ137足立郡ノ3、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763997/50。
関連項目
- 小林一茶
外部リンク
- 炎天寺公式ホームページ



